Tele education 大分県の遠隔教育

大分県の取り組み

⼤分県教育委員会は、文部科学省の「COREハイスクール・ネットワーク構想事業(通称:コアハイスクール事業)」 の事業実施機関の研究指定を受け、
2021年度より「学校間連携方式」による遠隔教育を開始しました。コアハイスクール事業は、「中山間地域の高校において、生徒の多様な進路実現に向けた教育・支援を可能にすること」を目的としていました。
この事業は2023年度に終了しましたが、2024年度から新たに文部科学省の「各学校・課程・学科の垣根を超える高等学校改革推進事業」の事業実施機関の研究指定を受け、学校間連携方式を引き続き実施しています。主に専門教科・科目を開設している学校から他の学校への配信を行うことで、生徒の選択肢を広げ、多様な進路実現と学校の魅力化を図っています。

大分県教育委員会は2024年3月に「大分県立高等学校未来創生ビジョン*」を策定しました。
この中で、少子化が進む中での遠隔教育の重要性に言及し、「遠隔教育配信センター」を設置して英語・数学などの習熟度別授業を遠隔で行い、多様で質の高い教育の提供に向けて全国のモデルとなるよう取り組むという方針を示しました。

1年間の準備を経て本センターの設置・整備が完了し、2025年4月より「配信センター方式」による遠隔授業が始まりました。
2025年度は、宇佐高校、臼杵高校、佐伯鶴城高校、日田高校の4校が対象です。
2026年度には、新たに8校が対象となりますので、現在その準備を進めているところです。
また、2025年7月より、県内全ての普通科等設置校(28校)を対象とした「遠隔による学習⽀援(SOP1・2)」も開始します。

*大分県教育委員会「大分県立高等学校未来創生ビジョン」(外部リンク)

遠隔授業ってどんなもの?

COMING SOON

近日公開予定です。

授業の仕組み

大分県で行われている遠隔教育には
1. 配信センター方式2. 学校間連携方式の2種類があります。
さらに、「配信センター方式」は、「(1)遠隔授業」と
「(2)遠隔による学習支援(SOP:生徒進学支援オプション)」からなります。

(1)遠隔授業

「配信センター方式」の1つ目は、配信センターからの遠隔授業で、
以下の基本方針に基づいて、当センターから県内の普通科等設置校に向けて配信されます。

配信センター方式による遠隔授業の基本方針
実施方法遠隔教育配信センターから原則2校合同で配信(1校あたり10名程度)
対象校普通科を設置する地域の高校を中心に段階的に導入
令和7年度:臼杵高校+宇佐高校、佐伯鶴城高校+日田高校で先行実施
対象学年原則難関大学を目指す理系の2・3年生(導入初年度は2年生のみ)
対象教科数学・英語(選択科目)、理科(物理・化学)
※理科は導入2年目以降に3年生対象で実施

この方式のイメージは次のようになります。

大分市内の配信センターから地域の学校に双方向型の遠隔授業を配信

「配信センター方式」の遠隔授業では、配信センター専任の教員が、配信センターから受信校へ授業をライブ(リアルタイム)で配信します。

受信校が2校で1つのペアとなり、2校の生徒が同時に授業に参加する2校合同授業の形式で行われます。
大型モニター上に教員がほぼ等身大に表示されますので、対面に近い臨場感のある授業で、生徒は集中して生き生きと学習に取り組むことができます。

また、机間指導支援アバター(temi V3)によって、教員が生徒の取り組みの様子を観察したり、生徒が教員に質問したりするなど、生徒一人ひとりの学習の進捗状況や様子を把握することができます。

さらに、受信教室に3台設置されている拡張カメラ機器(Neat Frame)をとおして、ペアの相手校の生徒と議論して考えを深めたり、発表や質疑応答をして問題の解決策を共有したりするなど、学校を越えてお互いを高め合うことのできる、新たな学びの環境が生まれています。

(2)遠隔による学習支援(SOP:生徒進学支援オプション)

「配信センター方式」の2つ目は、「遠隔による学習支援(SOP)」です。
これは、遠隔授業に加えて生徒にきめ細やかな学習支援を実施することで、生徒の学習効果や学習意欲を高めることを目的として行われるものです。

「SOP」とは「生徒進学支援オプション」のことで、以下の6種類があります。
生徒は自分の進路希望や学習の状況に応じて、自分に必要なものを自分で選択して取り組むことができます。

※SOP1・2とSOP3~6で対象がわけられます。

SOP1長期休業中の特別授業

長期休業中の特別授業のイメージ
内容

2年生対象:夏・冬・春の特別授業

受講場所

各学校の受信教室等(自宅等も可)

アーカイブ動画
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※動画や教材は、お申し込みいただいた方のみご利用いただけます。

SOP2オンデマンドによる動画教材配信

オンデマンドによる動画教材配信のイメージ
内容

3年生対象:大学入試問題等解説動画

受講場所

自宅等

解説動画
教材のダウンロードはこちら

※動画や教材は、お申し込みいただいた方のみご利用いただけます。

SOP3 1対1生徒個別指導
SOP4 オンライン課題配信
SOP5 動機付け・意識改革(進路講演会等)
SOP6 オンライン面談
SOPの実施方法と対象校

① 大分県内全ての普通科等設置高校(28校)の生徒が受講できるもの

実施方法学校の受信室に加え、自宅でも受講が可能です。
対象校県内の普通科等設置校
高田高校、国東高校、杵築高校、別府鶴見丘高校、別府翔青高校、大分上野丘高校、大分舞鶴高校、大分雄城台高校、大分南高校、大分豊府高校、大分西高校、爽風館高校、大分鶴崎高校、大分東高校、由布高校、臼杵高校、津久見高校、佐伯鶴城高校、三重総合高校、竹田高校、久住高原農業高校、玖珠美山高校、日田高校、中津南高校、中津南高校耶馬渓校、中津北高校、宇佐高校、安心院高校

②「配信センター方式」による遠隔授業を受講している生徒のみが対象となるもの

実施方法それぞれの実施にあたっては、各学校を通じてお知らせします。
対象校2025年度より開始:臼杵高校、宇佐高校、佐伯鶴城高校、日田高校(2026年度以降も継続)
2026年度より開始予定:高田高校、国東高校、杵築高校、別府鶴見丘高校、竹田高校、玖珠美山高校、中津南高校、安心院高校(2027年度以降も段階的に導入予定)

「学校間連携方式」は文部科学省のCOREハイスクール・ネットワーク構想事業の事業実施機関の指定を受け、2021年度に始まりました。
この事業は2023年度に終了しましたが、学校間連携方式による授業の配信は、2024年度から新たに文部科学省より「各学校・課程・学科の垣根を超える高等学校改革推進事業」の事業実施機関の研究指定を受け、引き続き継続されています。

この方式のイメージは次のようになります。

専門科目を実施する学校から地域の学校に多様な科目の遠隔授業を配信

この方式においては、当センターは取りまとめや調整等を行い、中心拠点は配信校となります。主に専門科目を実施する学校から、地域の学校に多様な科目の遠隔授業が配信され、受信校の特色づくりに大きな役割を果たしています。

受信校側の様子

遠隔教育の
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