About 遠隔教育配信センターについて
Director’s Message
センター所長挨拶

このたび、2025年4月1日付で
大分県教育庁遠隔教育配信センターの所長を拝命いたしました佐藤哲也です。
本センターは、少子化や地域間の教育機会の格差といった課題に対し、
「どの地域に住んでいても、多様で質の高い高校教育を受けられる環境をつくる」ことを目指し、本年4月に正式に開所しました。
本県ではこれまで学校間連携方式ですでに遠隔授業は実施していましたが、
配信センター方式が実施される2025年度、本県の遠隔教育配信の中心的役割を担う組織として新たに本センターが設立されたものです。
これは、これからの大分県の教育にとって極めて重要な基盤であり、未来への投資ともいえる取り組みです。
今年度から始まる配信センター方式では、本県教育の新たな挑戦である遠隔教育「大分モデル」の実現に向けて尽力してまいります。
モデルの柱は、「遠隔授業」と「遠隔による学習支援(SOP)」という二つの側面から構成されています。
単に授業を届けるだけではなく、生徒一人ひとりの進路希望に寄り添った進学支援を、ICTの力で実現する仕組みです。
センターには専任教員が常駐し、授業配信だけでなく、生徒の学習フォローや進路相談、伴走支援も担います。
2025年度は、県内4校で配信授業が始まっています。
2校ずつ合同での授業実施という新たな試みにあたり、大分県内各校の先生方には、時間割や内容の調整などに大変なご負担をおかけしていますが、
それでも「未来の学びの形を創る」という志のもと、多くのご協力をいただいています。
心より感謝申し上げます。
この遠隔教育の取り組みは、今すぐに成果が見えるものではないかもしれません。
しかし、5年後、10年後に「やっていてよかった」と心から思えるような、新たな教育のスタンダードを共に築いていきたいと考えています。
今後とも、関係の皆さまと力を合わせ、県内どの地域でも多様で質の高い高校教育を保障する“未来志向の教育”の実現を目指してまいります。
皆さまの変わらぬご理解とご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年4月1日
大分県教育庁遠隔教育配信センター 所長 佐藤 哲也
What is Tele Education?
遠隔教育とは
遠くても、学べる。つながる。
遠隔教育とは、パソコンやタブレット、
ビデオ会議システムといったICT機器を使用し、
生徒と教師が別々の場所にいても、
通常と同様の授業をオンラインで授業を行うことができる教育の形態です。


Our Role
当センターの役割
地域の壁を越えて、学びの可能性を広げる。
大分県教育委員会は、2024年3月に「大分県立高等学校未来創生ビジョン」を策定し、
県内のどの地域でも多様で質の高い高校教育を受けられる環境を整備することを目指し、ICT を活用した学校間連携や配信センターの設置など次世代型教育システム構築を進める方向性を打ち出しました。
この目標の実現に向けて設置された当センターは、ICTを活用した次世代型教育の拠点です。
⼤分県教育委員会がこれまで行ってきた「学校間連携方式」による遠隔教育に加え、
「配信センター方式」による遠隔授業の配信、および遠隔による学習支援(SOP)を2つの柱とする
遠隔教育「大分モデル」 を確立していくための中心的な役割を担っています。
*大分県教育委員会「大分県立高等学校未来創生ビジョン」(外部リンク)


Our Vision
当センターの展望
当センターは、2025年4月より、県内4校への「配信センター方式」による遠隔授業を開始しました。
配信センター方式は段階的に拡大され、2026年度には新たに県内8校、2027年度にはさらに県内5校への配信が開始される予定となっています。
また、2025年7月より、県内全ての普通科等設置校(28校)を対象とした「遠隔による学習⽀援(SOP1・2)」を開始します。
さらに、「学校間連携方式」をとおして、生徒が様々な学びにふれ、自分らしい進路を描けるようにするとともに、学校の魅力がより高まっていくことを目指しています。
当センターでは、これらの取り組みのすべてについて生徒アンケートを取り、分析・検証と改善を重ねていきます。また、さまざまな取り組みを積極的に発信するとともに、他県の取り組みからも学びながら、遠隔教育の最新の工夫や最先端の技術を取り入れていきます。
このような実践と研究の往還をとおして遠隔教育「大分モデル」(遠隔授業+遠隔による学習支援(SOP))を確立し、生徒が県内のどの地域にいても自己の可能性を最大限に伸ばすことのできる、多様で質の高い高校教育を受けられる環境の整備に努めていきます。
